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Weekly Collection Report 2025.12.1~

Dance Costume HASEBE

~Weekly Collection Report~

 

 

2025.12/1~

 

*New Tail Suit 

素材:ウールベネシャン(深緑色)

大阪のプロの先生のデモ用燕尾服です。

お色のご指定がございましたので、色彩を優先しポリエステルではなくウールのベネシャンを選択いたしました。

ウール生地はポリエステルと比べると伸縮性がありません。

洗濯機で洗うことも厳禁ですのでクリーニング屋さんでのメンテナンスが必須となります。

伸縮性がないのでポリエステル燕尾服のようにピタピタにお作りすることが困難です。

そして皺にもなりやすく、このベネシャンは光沢がある故、さらにマットなウールよりも皺が目立ちます。

それらの手間やデメリットを差し引いてもこのウールにしか出せない高級感、重厚感、幽煌さを放つ独特の美しさがあります。

ベネシャンの根強いファンは一定数いらっしゃいます。

黒がベースですが、今回たまたま買い付けに向かった際、ご指定色の深緑が取り揃えてありましたので、迷わずこちらをお勧めさせていただきました。

 

さらに今回の燕尾服のポイントは「側章の細さ」です。

通常の側章は写真の黒い燕尾服ズボンのように1.0㎝幅でお仕立てしております。

今回の深緑燕尾服の側章はその半分の0.5㎝幅で仕上げました。

これだけの細さの側章を縫い目の攣れを一切起こすことなく、均等に縫い上げられる職人は日本中探してもそうそういらっしゃらないと思います。

 

 

 

【側章について】

燕尾服のパンツに走る側章は、正礼装としての品位を象徴する重要な意匠です。

この側章はかつて軍服の階級を示すラインを起源とし、のちに正装の装飾として受け継がれました。

現在では、燕尾服やタキシードにおける「礼装としての格」を示す要素のひとつです。

直線が生む控えめな艶は、脚のラインを引き締め所作を洗練させます。

特にダンサーにとっては動きの切れや伸びを視覚的に強調し、一歩ごとにわずかな光を返すことで演技に品格を与えてくれます。

ただの装飾ではなく、歴史・伝統・脚線美

そして舞台上の存在感まで担う――

側章は燕尾服の完成度を決定づける一本のラインです。

今は簡易的な燕尾服が多く出回るようになり、この側章が付いていない燕尾服も多数販売されています。

繊細な技術の必要な作業でもあるので、金額面を抑えるためには弾かれることの多い工程のひとつです。

好みもありますので一概にどちらがいいとは申し上げません。

ハセベは「ダンサーの踊りやすさ、お手入れの簡略化によりスポーツウエアとしての機能性の向上とともに、礼服として最高級の品質を追求し続ける」をコンセプトとした衣装作りに全力を注いでおります。

美しい側章はこのコンセプトを追求する上で欠かせないものだと考えております。

(側章なしのお仕立ても喜んで承っておりますので、お気軽にご相談ください。)

そんな燕尾服の一部である側章について本ブログで語らせていただきました。

 

 

以上、今週納品させていただきました衣装のご紹介でした。

今後納品させていただいた衣装を中心に毎週新着ブログを更新していきます。

次週もどうぞご期待くださいませ。

 

 

2025.12.5