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Weekly Collection Report 2025.12.22~

Netflix映画『10DANCE』配信開始

ボールルームの“帝王”杉木信也の衣装を製作させていただきました

 

2025年12月18日、Netflix映画『10DANCE』が配信開始となりました。
原作は井上佐藤先生による人気漫画『10DANCE』(講談社「ヤングマガジン」連載)。

この特別な作品で、ダンスコスチュームハセベは
ボールルームの“帝王”杉木信也役・町田啓太さんの衣装製作を担当させていただきました。

詳細はこちらのNetflix『10DANCE』町田啓太さん衣装製作のお知らせ

 

*New Tail Suit

素材:ポリエステルNo.3

大阪よりお越しのプロの先生の燕尾服になります。

トルソーにかけていると分かりにくいのですが、ホールドした時の左右差がかなりある体型の補正に全力を尽くしました。

(人は誰しも左右差があるものなので、決してそれを否定する意味ではないことをご理解ください)

その方のコンプレックスや個性を最大限活かし、最高に綺麗に見える衣装を目指して向き合っております。

大阪からありがとうございました。

 

 

燕尾服のフックベントとは

燕尾服の背中に施される「フックベント」は、
一般的なセンターベントやサイドベンツとは異なる、燕尾服特有の構造です。

上衣の裾が左右に分かれ、腰の位置でフックのように留められることで、
燕尾服ならではの端正な後ろ姿と、格式あるシルエットが生まれます。

この構造は、単なるデザインではありません。
正礼装としての歴史と様式を受け継ぎながら、
立ち姿・歩き姿・ターン時の見え方まで計算された、極めて機能的な意匠です。

ダンス用燕尾服においては特に、
フックベントの角度や分量、重なりの位置が重要になります。
わずかな差で、背中のラインの美しさ、
フロアで動いた際の尾の揺れ方、脚の長さの見え方までもが変わります。

ダンスコスチュームハセベでは、
体型・踊り方・競技スタイルを踏まえ、
一着一着に最適なフックベントのバランスを設計しています。

燕尾服の美しさは、正面だけで完成するものではありません。
背中、そして動いた瞬間にこそ、
仕立ての技術と思想が現れる――
フックベントは、その象徴とも言えるディテールです。

ハセベはさらにその設計に加え、フックベントからの燕尾服のテール(尻尾)に錘を入れることにより、踊った瞬間の遠心力と掛け合わせ、綺麗にテールが舞うよう調整をしております。

10DANCE劇中の燕尾服のテールの舞い方にもご注目いただけますと、面白いと思います。

 

以上、今週納品させていただきました衣装のご紹介でした。

今後納品させていただいた衣装を中心に毎週新着ブログを更新していきます。

次週もどうぞご期待くださいませ。

 

 

2025.12.28